サイトの趣向と少しずれている気がしなくもないですがAndroid繋がりということで車に導入した中華製カーナビのXTRONSの使用感について述べていきます。

 

導入の目的

車も古いためこれまでは15年前の純正ナビを使っていました。使っていたとはいっても実際のナビゲーション自体はスマホのアプリを用いていましたが。

買い替えの一番の目的はBluetoothでスマホの音楽を聴くことです。それならただのカーオーディオで事足りますがどうせなら色々自分好みにカスタマイズできてYouTubeなんかも見れる(運転中は見ませんが)Androidカーナビの方が楽しいじゃん!と思い導入してみました。

加えてAndroid Autoがどんなもんかも気になっていました。車載Androidカーナビを使うのは今回が初めてです。

 

先に結論からいうとこの機種は少し微妙な気がしています。

せっかくのAndroidなのに色々制限が多いというか・・・。

 

以下に良かった所、悪かった所を挙げていきます。

 

良かったところ

動作がもっさりしていない

なんとも微妙な表現ですが「動作がサクサク」とまでは言えないためこんな表現になります。

ホーム画面の操作やメニュー画面の操作はサクサクですが、アプリの起動や地図のスクロールは「もっさりはしていない」です。

けれど現在販売されているAndroidカーナビ端末の中ではスペックは高いほうだとは思います。

 

メモリストレージが64GBと多い

色んなアプリを導入できる安心感があります。

 

Storage

 

SIMを挿して4G接続が出来る

ドングルなど不要でSIMスロット(microSIMのみ対応)が標準搭載されているのでSIMを挿すことで4Gに接続することができます。SIMはカーナビ本体に繋いだケーブルの先端にセットするので、グローブボックス裏などにケーブルを出しておけばSIMの変更時も楽です。

説明によるとdocomoとSoftbank帯域のみ対応とのことです。

試しに1GBまで無料の楽天モバイルを契約してSIMを挿してみたら繋がりました。が、やや難がありエンジン始動直後はすぐ繋がらず、運転していると途中で繋がったり繋がらなかったりです。

これだとエンジンをかけてすぐオンラインマップアプリで目的地を設定したりといったことができません。

あくまで憶測ですが、楽天モバイルのパートナー回線であるauの帯域に切り替わると繋がっていないのかもしれません。

他のSIMでも試してみたいですがスマホはnanoSIMなので入れ替えられず。

 

モバイルネットワークのステータスは3つあり、「4G」と表示されていないと接続できません。

4G Status 4G Status 4G Status

 

アンテナは立ってるのに繋がらない状態もよくわかりません。

現状モバイルネットワークでの運用はおまけ程度です。

楽天モバイルSIMで運用しようとしている方は注意してください。

 

また、APNの設定画面に行くと「この端末では設定できません」となっていますが、プラスボタンから楽天用のAPNを自分で追加して設定できました。ただ、場合によっては保存ボタンを押しても設定が保存されずに削除されているときもあり不安定です。一度保存さえできればずっと残っています。

 

 

画質が良くなった

15年前の純正カーナビと比べると格段に画面がきれいになりました。解像度はFullHDとまではいきませんが1024×600でも十分きれいです。

 

同時にバックカメラ映像がきれいになりました。

バックカメラ本体は何も変えていませんが、15年前のカーナビと比べるとナビ画面の解像度が高くなったことで画質が良くなりました。これは想定外でした。

 

音質の設定が細かくできる

イコライザーの他にラウドネスや4つのスピーカー毎の遅延を設定するタイムアライメント的な機能が搭載されています。

結構細かく設定できるので自分好みに調整できると思います。

 


Eq Setting Eq Setting Eq Setting

 

 

3日間位以内なら3秒で起動する

エンジンをかけてすぐナビが起動するのはいいですね。ただ、3日くらい放置するとAndroidが完全に落ちてしまうようなのでその場合は40秒くらいで起動します。

 

ナビ時にスマホの電池を消耗しなくて済む

この恩恵は大きいと思います。カーナビにインストールしたナビアプリ利用時はもちろんのこと、スマホをUSB接続しAndroid Auto経由でナビした場合も電池消費は少ないです。

画面が消えているわけですし、基本的にAndroidAutoでのナビはスマホではなくカーナビ側のGPSを使うらしいです。

スマホ単体でナビをするとガンガン電池が無くなっていくので高速充電して対応していましたが、電池には優しくないです。夏場は更に高温になります。

車の中でスマホは休ませておくことができるので電池の長寿命化に貢献することでしょう。

 

悪かったところ

レビューを書こうとしたらどうも悪いところが目立ってしまいました。

 

エンジンOFFでアプリが全て終了される

これにより常駐させておきたい天気アプリや自動Wi-Fi接続アプリ、MacroDroid等のトリガー系?のアプリもまともに使うことができません。エンジンをかける度にアプリを起動する必要があります。

こういう仕様だと思っていなかったのでわかったときはショックでした。バッテリー上がり対策として仕方ないのでしょうか。

レクサスなどに装備されている始動音(オープニングサウンド)もAndroidナビなら実現できるんじゃないかと密かに期待していたのですが画面ON時に音を流すためのMacroDroidがエンジン始動時には死んでいるので無理でした。

せめてエンジン始動時に自動起動するアプリを選択できる機能があればまだ良かったんですが。

 

Android10本来の機能が複数削られている

Androidの設定メニューからいくつか項目が削られています。例えば「セキュリティ」項目が無いので端末をロックすることもできません。XTRONSはどれもそうみたいです。(ATOTOはロックできるとか)

 

Android Setting

 

前述したエンジンOFFで全アプリ終了する仕様により他のセキュリティアプリを入れたとしても無意味です。Googleのメインアカウントを使うのはやめた方がいいでしょう。そうなるとメインのGoogleアカウントと紐付けられているサービスや課金情報は利用できなくなってしまいますが。

他にも「ディスプレイ」項目が無いのでテーマの選択もできず、暗い夜でも白基調のメニュー画面で固定です。開発者モードから強制的にダークテーマにしても変わらず。ただし、ナビアプリはポジションランプに連動して昼モード夜モード切り替わるので安心してください。メニューのライトテーマ・ダークテーマも同じようにランプ連動で切り替わったら気が利いてました。もちろんフォントサイズなども変更できません。(そんなに困ってはいないがカスタマイズ性の面では良くない)

他にも細かいところがいくつか削られており、Androidなら当然できていたはずのことができなくなっていたりするのでアプリによっては正常に使えなくなってしまう場合があり注意が必要です。

 

ランチャーアプリを置き換えられない

Microsoft Launcherを入れてデフォルトアプリに設定してみましたがエンジン始動時は基本XTRONS標準のランチャーが起動します。その後色々操作していたりホームボタンを押したタイミング等ふとした拍子にMicrosoft Launcherが起動したりします。

今のところまともに使う方法を見つけられていません。どうにかできないのかな?

 

ランチャーアプリが使いにくい

アプリアイコンの配置の変更も簡単にはいきません。1ページ2×3で計6個のアプリを配置できるランチャーですが、ページ内でのアプリの配置換えは通常通りできるものの別のページにアプリを持っていこうとした場合、その移動先のページに既にアプリが6個埋まっていると移動できません。これはスマホのAndroidでも同じですが、このランチャーは1ページに並べられるアプリが少ない故ページ数が多いためアプリを別のページに移動するのに時間を要し、思うように並べ替えるのが大変です。

 

Home Menu

 

また、配置されているウィジェットを削除した場合にその空いた空間に隣(右側)のアプリが勝手に移動してきます。左詰めが適用されているようです。ページを飛び越えて移動もしてきます。

このように癖の強いランチャーなので自分好みに調整するのも一苦労です。

 

Home Menu

 

タッチ音が鳴らない

一般的なカーナビはデフォルト設定でタッチ音が鳴るようになっていますが、この機種は一切タッチ音はなりません。XTRONSでも鳴るものがあるようですが・・・。

鳴るといかにもカーナビっぽいのであったらいいなとは思っていましたが、人によってはタッチ音が煩わしい場合もありますし実際使っていて鳴らなくても不便はありませんので別にいいかと思うようになりました。ON・OFFできたら良かったでしょう。

 

Bluetoothをオフにできない

そもそもAndroid純正のBluetooth設定画面がない上に、クイック設定パネル内のBluetoothボタンをタップしてもOFFにできません。

常にON状態なのでスマホと接続したくないときには、スマホと接続されてからXTRONS製のBluetoothアプリを開いて接続を解除する必要があります。もしくはスマホのBluetoothをOFFにする。

 

Bluetooth Setting

 

BluetoothがaptXに対応していない

買う前から表記がなかったのでわかっていたことですが対応していないようです。ただし、スマホのBluetooth接続画面を見るとAACには対応しているようです。

音質については個人差がありますがそこまで不満はありません。低音もしっかり出ています。

しかしUSB接続で音楽を聴くとやはり差はでます。

 

Bluetooth AAC

 

Bluetooth音楽を自動再生できない

エンジン始動時に自動でスマホと接続はしてくれますが再生はしてくれません。

自動接続の設定はありますが自動再生は見当たりません。

しかもスマホと自動で接続はされるからといってスマホのミュージックアプリで再生ボタンを押して再生してくれるかというと再生できません。

カーナビのBluetooth画面を開いてから音楽のアイコンをタップして初めてBluetooth音楽を再生してくれます。そのアイコンをタップすればスマホで操作しなくとも以前まで再生されていた曲が流れます。

Bluetooth音楽が流れるまでホーム画面からは2タップ。前回エンジンを切るときにBluetooth画面にしていれば1タップのアクセスです。

 

ちなみにAndroidAuto設定済みのスマホとUSB接続すると自動でAndroidAutoを起動することができ、音楽も自動再生させることが可能です。

 

オーディオ系アプリ起動時にノイズが発生する

ラジオやBluetooth音楽アプリを起動した際、スピーカーから小さく「…スー…」というノイズが0.5秒程発生します。しかもフェードして鳴り始めフェードしながら消えていくように。

突然「ザザー!」と鳴るものではないのであまり気にしていません。

これは個体差の不具合の可能性もありますし、僕の配線に問題がある可能性、車の問題など色々可能性があるので一概にナビのせいとも断定できません。

 

リバースに入れたあとドライブに戻すと音楽が再生される

ラジオアプリやBluetooth音楽画面でリバースに入れてバックカメラに切り替わってからシフトを戻し画面も戻ると音楽の再生を停止中でも勝手に再生されます。これはバックカメラ映像画面からAndroidに戻った際にラジオアプリやBluetooth音楽を起動したのと同じように認識されて再生命令が発されている可能性があります。ラジオアプリやBluetooth音楽画面でなければ発生しないので回避はできます。

 

USBの充電速度が遅い

TMA701LにはUSBポートが2つついており1つがCarPlayやAndroidAuto用ポートなのですが、これの充電速度がかなり遅いです。

AndroidAutoを使用しながら充電も兼ねれるかと思いきや、電池を維持できるレベルもしくは使用状況によって増減するといった感じです。

残量30%時にAndroidAutoを使用していたら「充電完了まで10日」という表記を見たことがあります。

現状僕はナビはAndroidAuto経由のカーナビタイムがメインで頻繁に使用していますが、このナビの弱点の一つと言っていいと思います。

 

電圧表示ができない

XTRONSの他の機種にはステータスバーに電圧を表示するオプションがあるようですが、この機種だと見当たりません。残念。

 

車速連動できない

車速信号の入力がありません。現時点で車速を入力できるAndroidカーナビがあるのか不明ですが、ナビアプリと共にいずれ対応してほしいところではあります。地下を走る首都高やトンネル内では現在地が取れないのでトンネル内で分岐が多いと案内を当てにできません。

 

カスタムROMを導入できない

この製品は今出回っているカスタムROMが対応しているプロセッサRockchip製とは違うCortex製が採用されているためカスタムROMを導入できません。これは非常に痛い…。

今年7月発売で比較的新しいモデルですが、カスタムROM導入を考えている方は他のモデルを検討した方がいいです。

今後カスタムROMの開発者がCortex向けに作ってくれたら嬉しいですが…。

 

最後に

Androidの高いカスタマイズ性を利用できるかと思っていましたがカーナビ用として一部機能が省かれていることに加え、エンジンOFF時に全アプリが終了されることによって常駐アプリを手放しで使えないところがとても残念でした。

でも今や当たり前の無線で音楽を聞くこともでき、Android Autoも使え、ネットさえ繋げばYouTubeも快適に見れるので満足はしています。

 

中華製品に限らずではありますが、基盤の接触不良や配線のミスなど初期不良がある可能性があります。

また、ソフトウェアにちょっとした不具合などがあったとしてもアップデートで修正される可能性は限りなく低いと思うので、中華ナビを買う方はその辺りも覚悟した方がいいかと思います。

ネットの情報を見る限り交換対応はしてくれるみたいなので初期不良があったら終わりって訳ではないのが救いです。

 

このTMA701Lを導入する際の注意点やAndroid Autoの使用感などは別の記事にします。

 

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