thumbnail

TicWatch Proを2ヶ月使用したのでレビューします。

ASUS初代ZenWatchからの乗り換えです。

 

通知や音楽の操作などWear OS標準の機能についてはほとんど触れません。TicWatch Proならではの機能に触れていきます。

 

日常の相棒としての満足度はどの程度のものでしょうか。

 

使用感

基本的な操作はWear OSに準拠しているので特に不満はありません。

画面も程よい大きさで小さめの字も読みやすく綺麗に感じます。

 

TicWatch Pro display text TicWatch Pro google map

 

サイズはまぁまぁ大きめです。

僕の手首は一般の男性よりも細めだと思うんですが一応収まっています。

女性で細い手首をお持ちの方は少し時計が手首よりはみ出すといった状況になってベルトが締めにくかったりするかもしれません。

 

ボタンの押し心地は硬すぎず柔らかすぎず丁度いいです。

ですがなんというかあまりガッチリとした剛性感は感じられません。

 

TicWatch Pro side buttons

 

SoCは2016年に登場したSnapdragon Wear 2100なのでちょっともっさり感はあります。

2019年の現在は新しいSnapdragon Wear 3100が登場していますがTicWatch Proが出た頃にはまだ2100しかなかったのでまぁ仕方ありません。

 

画面の遷移はスイスイ動く時もあったり、ワンテンポ遅れる時もあって状況によりけりです。

頻繁に時計を操作する訳ではないのでこのあたりは気になることは少ないですが、設定画面やアプリを操作するときにはちょっと引っかかる時がありますね。

 

3100はバッテリー性能だったりが大幅に向上しているらしいので次世代の機種に期待したいところです。

 

あると便利なスピーカー・マイク

ZenWatchを所持していた当初は時計にスピーカーなんぞいらんと思っていましたが、Google Assistantが便利になってから欲しくなり次買うのはスピーカーありにしようと決めていました。あると便利なんですこれが。

 

TicWatch Pro volume

 

スピーカー無しだとGoogle Assistantへの声での質問に対して画面を見なければ回答が得られませんでした。

天気を聞いて画面を見る、明日の予定を聞いて画面を見る。なんとも合理的でない。

ところがスピーカーがあれば、声で質問して声で回答が返ってくるので画面を見ずに完結します。素晴らしいですね。

 

電話も時計で出来ちゃうのでハンズフリー通話をするのにスマホを取り出す必要もないですし、耳に無線のイヤホンを付けておく必要もありません。

運転中の車の中や両手がふさがっている時なんかも片手にスマホを持たずに通話できるのでとても便利です。

 

時計の操作で着信を受ければ時計で会話でき、スマホで受ければスマホで会話できるようになっています。

もちろん通話中に変更も可能です。

 

TicWatch Pro ringing

 

マイクの音質も良いようで相手からは普通にスマホで話してるのと変わらないという意見もいただきました。

 

ただ、時と場合によりスマホに着信が来ても5秒位時計に着信が来ないことがあります。このラグがハードの問題なのかソフトの問題なのかわかりませんがもどかしい部分ではあります。

ソフトならアップデートで改善される見込みもあります。

 

弱点を克服する二重層ディスプレイ

個人的にTicWatch Proの一番の魅力と言っても過言ではないのが有機ELと液晶(正確にはFSTN液晶)の二重層ディスプレイです。

スマートウォッチは電池持ちや有機ELディスプレイの焼き付きの問題から画面を常時点灯させておくことのはあまり推奨できません。

 

そこでこの問題を解決するために登場したのが二重層ディスプレイ。

通常のウォッチフェイスが表示される有機ELディスプレイが点灯していなくても、昔ながらのデジタル時計のような液晶画面で常に日付・時刻(秒は無し)、電池残量を表示してくれます。設定していれば歩数も。

 

TicWatch Pro LCD

 

腕時計として常に画面に時刻が表示されているというのは結構大事です。というのも手首を傾けて画面が点灯という操作は確実なものではなく、思ったように点灯しないときもあれば点灯するにしてもラグがあったりと地味に困るからです。

かといって常に画面を点灯させていれば電池は食うし有機ELディスプレイは焼き付きが発生してしまいます。

 

ZenWatchを使っていた頃はワイヤフレームで常時画面を点灯させており画面にタッチしたり時計を傾けなくても時間がわかるようにしていました。

当時有機ELディスプレイの特徴を知らなかったので気づいたら見事に焼き付いていました。

 

ZenWatch burn

白い背景のはずなのに文字盤が見事に焼き付いています。

 

TicWatch Proはこの液晶ディスプレイが備わっているおかげで、いわゆるデジタル時計のようなモノクロ表示ですが常に時刻が表示され、且つ電池消費もわずかであるという本来の腕時計の利便性を実現しています。

 

 

一番いいのはウォッチフェイスを常に表示できることなのでいつかそんな技術がくるのが待ち遠しいです。

 

とりあえず生活防水

TicWatch Proは完全な防水・防塵を示すIP68ですが、水泳は駄目らしいです。(完全防水ってなんだ)

温泉の湯気や洗剤なども故障の原因となるらしいのでそういう場面ではおとなしく外しましょう。

 

以前砂埃が時計に被ってしまったことがありましたが時計にシャワーをかけて洗い流すことはできました。

 

デザイン

Amazonなどの商品画像と比べると思ったより無骨ですがかっこいいです。

 

TicWatch Pro design01

 

購入したのはシルバーですが枠と底面のシルバーの質感に高級感があります。

しかしそのメタル部以外を占める大半の黒い部分(プラスチック?)は高級感があるとは言い難いです。

とはいえ間近でよく見ないとわからないですし、手触りもちょっとざらつくような加工がしてありマットな光沢で決して安っぽさがあるわけではありません。

できればこの部分も金属にして欲しかったところです。

 

自分で黒い部分は塗装したりしてみたい感はあります。難しそうなので簡単に手は出せませんが。

 

本体の厚さ

問題は厚さです。

今まで使っていたASUSの初代ZenWatchと比べると1.5倍くらいあります。二重層ディスプレイのせいなのでしょうか。

 

TicWatch Pro ZenWatch thickness

 

そのせいかあまりスタイリッシュさは感じられません。

これほど厚くなってしまうと、腕や手を動かした際に予想外に時計がぶつかることがあります。

G-Shockなんかを使っていた人からすればそれほど違和感はないかもしれませんが、スリムな腕時計を使用していた人からすると気になるかもしれません。

 

画面は外枠よりは凹んでいるので頻繁にぶつけることはないとは思いますが、ガラスフィルムはあった方が安心だと思います。

 

 

僕はこちらの商品を使用していますがサイズがちょうど良く、貼るときにずれたりしにくいため失敗するリスクが低いです。

しかも3枚入りなので失敗したり傷んできても貼り直せるというコスパのいい商品です。

ラウンドエッジ加工もされているためディスプレイ部に立体感が生まれ高級感が増します。おすすめです(べた褒め)。

 

 

付属のベルト(バンド)

ベルトはイタリアンレザーの裏側をシリコンで覆ったようなデザインでとなっていて汗対策がされているのかなと思います。

問題なく使用できます。

 

TicWatch Pro band01

 

TicWatch Pro band02

 

僕はZenWatchでワンタッチで止めるタイプのベルトに慣れてしまったので付属のものは使っていません。

そのZenWatchのベルトも本皮が劣化してしまったので当時交換用に買ったものをTicWatch Proに付け替えて使っています。

 

 

ASUS ZenWatchでベルトを付け替えたときの記事はこちら。

 

 

心拍数センサー

心拍数センサーはきちんと正確に動作してくれます。

自分の手首の脈拍を自分の手で測ったのと誤差は1,2程度です。

 

TicWatch Pro heartrate sensor

 

自分の一日の平均心拍数や激しい運動時にどれくらい心拍数があがるのかを知ることができます。

 

心拍数を24時間計測することもできます。以下の記事をどうぞ。

 

 

電池持ち

ウォッチフェイスや使い方にもよりますが、一日2,30件程度の通知であれば充電せずとも3日は持ちます。

 

TicWatch Pro battery

 

普段使いの設定は以下のような感じです。

 

・Wi-Fi OFF

・Bluetooth もちろんON

・GPS ON

・NFC OFF

・通知 ON

・「OK, Google」の検出 ON

・バイブレーションのパターンは 標準

・傾けて画面を ON

・手首でのジェスチャー操作は ON

・Mobvoiのフィットネス系機能は心拍数を除いて全て OFF

・省電力モードは使用せず

・画面の明るさは自動

・Google Fitはインストール済み

(・歩数計ON)

・ウォッチフェイスの天気予報の更新は1時間毎

・画面点灯から消灯までの時間は5秒に設定

・有機ELディスプレイ消灯時は液晶ディスプレイ常時点灯

・20分間隔で心拍数を計測

 

時計でGoogleマップを使用したりしなければ1泊2日の旅行であれば充電器は必要ないでしょう。

2泊3日すると最終日は少し不安かもしれませんが、電池が切れることは稀だと思います。

 

まとめ

全体的にとても満足しています。

二重層ディスプレイという他の機種にはない特徴が一番の優れたポイントです。

 

Amazonでは約30,000円ほどですがいつも約5,000円オフのクーポンがついてるので約25,000円でこれならありです。ありよりのありです。

サイバーマンデーなどの大きめのセールではもっと安く購入できる場合もあります。

保証期間も1年あります。

 

スマートウォッチが初めての方も、そうでない方にもおすすめできる一品です。

初めてスマートウォッチを買ってみようという人の中にはWear OSが搭載されていない中途半端なものを購入してしまい、スマートウォッチの便利さを体感できずにやめている人もいるのでそれはもったいないです。

ただ、SoCが今となっては最新ではないのでどうせ買うなら新しいのがいい!という人は次の世代を待ってみるのもいいと思います。

 

TicWatch Pro 2に対して要望があるとすればぜひ半分くらいの薄さ、SoCは次世代、水泳もできる防水防塵にして欲しいです。

 

 

次の記事

Todo Backup Thumbnail

OSを丸ごとバックアップして復元してみた【EaseUS Todo Backup】

前の記事

TicWatch Proで心拍数を定期的に測定する方法

TicWatch Pro Heartrate

TicWatch Proで心拍数を定期的に測定する方法

コメントを残す